
天皇とは何だろう?普段あまり意識しない事である。
と、言うよりも日本人は天皇に対して「?」ではないだろうか?
学校教育でも天皇について習う授業はない。
あったとすれば公民の授業か何かで「国の象徴」とだけ
習った記憶があるという程度ではないだろうか?
そう。天皇とは国の象徴である。
それ以上言葉が出てこない?象徴って何?
僕もそう聞かれると「う〜ん」となってしまうだろう。
なんせ僕が生まれた時からすでに天皇は存在し
僕が生まれる前、もっとずっと前から存在している。
存在が当たり前のようでいて、身近じゃない存在、天皇。
本日は天皇誕生日でもあるので、天皇とは何か?と考えてみたい。
皆さんは「華夷秩序」「中華思想」という言葉をご存知だろうか?
簡単に説明すると、支那(中国)が世界を治める華であり
周辺国は下等な夷(野蛮人)であるという考え方で
こういった支那王朝の皇帝に君臣関係を結ぶ
東アジアの政治システムを「冊封体制」という。
このシステムに当時の古代日本も入っていたのだ。
支那の皇帝に朝貢(物品などを貢外交方法)し
支那の皇帝から王位を貰っていたのだ。
歴史の授業で金印の事を習ったと思う。
この金印こそが、支那の皇帝から贈られた
王の証であり、古代日本が華夷秩序の中にいた証拠でもある。
王の身分は皇より下なのは皇から王位を頂く事から
下に位置するのは明白だろう。
この華夷秩序と天皇の存在は関係している。
7世紀に入ると、日本はこの華夷秩序から脱する。
7世紀というと聖徳太子の時代だ。
天皇とは、支那の皇帝に対し、対等な立場として
日本が立てた存在であり、華夷秩序から脱却した
独立国家としての「象徴」であったのだ。
もちろん日本の天皇に対し、支那はもちろん
周辺の東アジアの国々は遺憾としていた。
日本以外の東アジアの国々は19世紀まで
華夷秩序の中にいた。日本だけが7世紀より
天皇を立て、支那の思想から脱却し
独立国家として歴史や文化を今日まで築いて来たのだ。
こういった経緯を知る者の中には
天皇をカミの中の1人だと言う者もいる。
日本には神道の文化があり、森羅万象
全てのものにカミが宿るという思想がある。
いわゆる八百万(やおろず)のカミである。
確かに天皇は日本独立の象徴であるので
国家独立のカミと呼んでもオカシイわけではない。
7世紀から国家独立の象徴として日本にいるわけだから。
こういった天皇をカミ視する事に違和感を覚える人は
実際問題、天皇が人間であるからだと思う。
それかカミと呼ぶ事がおこがましく感じるとか
大東亜戦争敗戦後に人間宣言したとか
(天皇は自らカミ、もしくは神宣言していません)
理由は色々あると思う。
日本は思想が自由な国なので、天皇をカミと思ったり
はたまた神と崇めたりするしないは自由だ。
僕自身も天皇自身をカミと思ってるわけじゃないし
神様だと崇めてるわけでもない。
日本が華秩序から場脱却するのに立てた
日本独立の象徴であるという認識があるだけだ。
だから「天皇はカミだ」と言う人がいてもオカシイとは思わない。
ただ天皇は宗教ではないので神と呼ぶのは違うとは思う。
しかし思想が自由な国なので、神と呼ぶのは個人の勝手ではある。
もちろんどっちとも思わないのも自由ではあるが
憲法で「国の象徴」と明記されているのだから
これくらいの考えは日本人として持っておいて欲しいと願いたい。
